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新型コロナワクチンの開発と免疫について 重要なポイントを解説

厚生労働省が実施した新型コロナウイルス抗体検査の結果が発表されました。東京都では1971人中2人(0.10%)、大阪府では2970人中5人(0.17%)、宮城県では3009人中1人(0.03%)が抗体陽性と判定されました。

しかし、検査キットの違いや抗体の持続期間によって結果にバラつきがあること、陽性者数が感染者数ではないことを理解する必要があります。また、陽性者数が少ないために感染者数を導くことはできません。

報道ではこれらの基本的な理解が欠けており、信頼区間や検査の特性も考慮すべきです。

抗体検査の陽性結果は過去の感染を意味していますが、今後の感染から守られる保証はありません。免疫は抗体だけで決まるものではなく、抗体検査の陰性でも免疫が成立していることもあります。

ワクチンを接種すると抗体が誘導される一方で、感染を完全に防ぐことはできません。また、ワクチンの効果や安全性には不確定要素があります。ワクチンの供給があっても、全ての人が接種するわけではなく、副反応のリスクや若者たちへの浸透度を考慮する必要があります。

麻疹を例に挙げると、麻疹ワクチンは感染防御効果があり、2回接種することで感染の可能性をゼロに近づけることができます。しかし、それでも麻疹は根絶されていません。

ワクチン懐疑派の増加が原因の一つとされています。安全なワクチンの開発を期待する一方で、副反応の疑念がある場合には慎重な判断が必要です。また、動物も新型コロナウイルスに感染することが確認されており、根絶が難しくなる要因となっています。

以上のことから、新型コロナウイルスに対するワクチンと免疫については現実的なシナリオにはなかなか至らず、慎重な検討が必要です。

ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/takayamayoshihiro/20200618-00183868

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